夫のカバンに入っていた大人のおもちゃ
手が震えた
何も考えられなかった
目の前が真っ白だった
(そんな、まさか、いや、何かの間違いじゃ・・・え???)
信じられなかった
信じたくなかった
夫と上の子が帰ってきた音がした
慌ててソレを練習バッグ戻す
過呼吸ぎみになるのを必死で抑える
夫と子供は、予想通り私の誕生日プレゼントを買いに行っていた
夫「明日はお義母さん来るから渡すの恥ずかしいからさ。
上の子が選んだんだよ」
そう言って、バドで使うウエアをプレゼントしてくれた
うまく笑えなかった
上の子がキラキラした目で私を見ている
笑わなきゃ・・・
ぎこちなく「ありがとう」といい、体に当ててみる
思わず涙が出そうになって、隣の寝室に駆け込んだ
私の様子がおかしいことに夫は気付いたようだった
気持ちを落ち着けてリビングに戻ると、上の子が心配していた
「ママ、今日ちょっと具合悪くてさ、ごめんね。
本当にうれしい、ありがとう」
上の子をギューっと抱きしめて安心させた
夫は何か感づいたのか、玄関に練習バッグを持っていき、ガサガサしていた
(下の子が強く引っ張ったので)明らかに開けようとした形跡のある袋を見たんだろう
リビングに戻ってきた夫の顔色は悪く、目が泳いでいた
私に大人のおもちゃを見られたと気付いたはず
果たして夫は、それでも帰らない、という選択をするのか???

練習会が終わる頃、夫からLINEがきた
「親友男の家に遊びに行く」
終わった・・・
夫はそのまま帰らなかった