「家を出る時は離婚する覚悟で」
前に喧嘩したときにこう話していたからか、
夫は外で寝た時も、朝子供が起きる時間には家に戻ってきていた
しかし、繁忙期が終わり早く帰宅できるはずの時期なのに帰りが遅くなっていること、
数日に一度帰宅しないことから、
「夫は私と離婚したいと思っているんだ」と私は思っていた
解決策がみつからず、ネットサーフィンをする中で目に止まったのが、
夫婦関係改善カウンセリングだった
今の現状を何とか打開したい一心でカウンセリングを受けることにした
本当は夫婦二人で受けるのがベストだが、
離婚をしたい夫に、夫婦で受けようとは言えなかった
夫には、
「私たちがなぜこうなってしまうのか理由がわからなくて、私に問題があるのかもしれない。
今謝っても、また同じことの繰り返しになるような気がする
そうならないために、自分を見つめるためにカウンセリングを受けようと思う」
と伝えたが、夫はあまり良い顔をしなかった
それでも、藁をもすがる思いでカウンセリングを受けた
カウンセリングは電話でできるものだった
現状を話し、先生の見解を聞いた
先生
「旦那さんはあなたが大好きで、あなたとずっと恋人同士のようにいたかった。
子供にかかる時間が増えて寂しかった.
夫婦で過ごす時間が必要。今の旦那さんは心を閉ざしている状態
男側から離婚という言葉が出る時は相当覚悟している
その心を溶かさないといけない
おそらく不倫はしていないだろう
レオンは浮気相手にすらなっていなくて、ただ気が合っているだけ
逃避で親友男と3人で遊ぶのが楽しくて仕方ないだけ」
長時間車にいたような形跡や、匂いもあったので不倫は疑っていなかった
ただ、本当に毎回漫画喫茶に行っているのか、車なのか、不安ではあった
外泊の回数が増えるたび、
離婚に近づいている気がして不安だった
夫はプライドが高い人だ
こんな状況を親友男に話して泊めてもらったりは絶対にしていない
どこにいるのか心配だった
カウンセリングの中で、これまでの夫との事を振り返るという課題があった
夫にしてもらったことすべてを書き出し、
その時の夫の気持ちも想像する
出会ったとき、付き合っているとき、結婚した時、
結婚生活、子供が生まれたとき、家族として、夫婦として、など
全てを書き出し、1つ1つの行動に対する夫の気持ちを想像した
夫は私のためにたくさんのことをしてくれていた
- 結婚願望はなかったのに結婚した
- 子供は欲しいと思っていなかったけど、私が欲しいと言ったので子供をつくった
- 私が友人と遊びに行くことを快く許してくれた
- お小遣い制に文句を言わず、家計を全て任せてくれた
- 遠方の両親に頼れないので子供の病気は二人で乗り越えた
- 子供のために仕事を休んでくれた
- 子供と夫だけで遊びに行き私に自由時間をくれた
- 一生懸命働いて家にお金を入れてくれた
- 私の能力を信じて転職を応援してくれた
- 私が仕事につまずいたとき、道を示してくれた
- 私が欲しいと言ったから一軒家を購入してくれた
- 私にバドミントンを教えてくれた
- いつも私の意見を優先してくれた
挙げたらきりがないくらい、私はたくさんのことを夫にしてもらっていた
私ばっかり!何で私だけ!!そう思っていたが、
夫がしてくれることは全て私を思ってのことだった
自分の事しか考えていないのは私だったのかもしれない・・・
夫に感謝の気持ちが溢れた
子供の親としてだけではなく、夫婦として男と女として、
ラブラブな夫婦になりたいと思った
将来手をつないで歩いている夫婦になりたいと思った
私は、夫の事を愛している
その気持ちを忘れていた
夫がしてくれることが当たり前だと思って感謝をしていなかった
好きという気持ちを忘れていた
愛情を示すことを忘れていた
こんな私だから、夫は心を閉ざしてしまったんだ
本当は何年も苦しんでいたのかもしれない・・・
今の夫の苦しみを思うと、涙が溢れた