夫と私は、共通の趣味であるバドミントンを通して知り合った
夫はとても上手く、コーチができるくらいの実力だった
私はそこそこの中級レベル
夫と出会ったとき、私は好きだった男性から都合の良い女扱いをされ、男性不信になっている時期だった
夫は私に一目惚れしたらしく、すぐにアプローチしてきた
夫は世間的にみてモテる方だったと思う
ぐいぐい引っぱっていくタイプで、バドミントンも上手く教え上手
これまで自分が好きになった女性で落ちなかった人はいなかったんだろう
私は、
「一目惚れって…顔だけでしょ?」
「男なんてどうせヤリたいだけ」
「この人もきっと関係持ったら変わるんだ」
そう思っていたので、告白も一度断った
それが夫に火を付けたのかもしれない
付き合うまでにはしばらくかかった
夫のこれまでの恋愛の話も聞いた
もっとチャラチャラした人かと思っていたが、
それほど多い人数ではなく、一人一人ときちんと向き合って付き合っていた
きちんと自分が好きになった相手としか付き合っていなかった
「顔がタイプなのもあるけど、飲み会の時の行動、友人との関係を見ていて良い子だなと思った」
きちんと私を好きになった理由も話してくれた
夫は直前の恋愛で、彼女の浮気が原因で別れていた
その彼女を吹っ切るのにしばらくかかったらしい
その時の話を聞いた時、私自身の経験と重なり思わず泣いてしまった
「そういう人の気持ちに寄り添えるところが好きなんだよ」
と言ってくれた。
(この人は浮気される辛さが分かる人なんだ。だからきっと浮気はしない)
そう夫を信じられると思えたので、付き合うことにした
まさか11年後、不倫されるなんて夢にも思わなかった