少しずつ夫婦関係は変わり溝はできていたものの、共通の趣味のバドミントンも一緒にやっていたので、概ね幸せな家庭だと思っていた
そして、この頃ある女が練習会に参加し始めた
私は子供がまだまだ小さいので、平日夜間の練習には行けず、休日も趣味をする気力があまり出ない時期だった
夫と女は、ある大会を通して知り合った
それは私も一緒に出ていた大会だった
後に判明したことだが、夫と女が初めて会話したのは、私が試合しているコートの横でだったらしい。
ということは必然的に子供は夫がみていたはず。
そして同じ苗字の人が試合をしている(=普通に考えて妻)
それなのにこの女、
「普段練習どこでやってるんですか?教えてほしいです!!」
などぐいぐい聞いてきたらしい
気持ち悪い女だな
夫は自分で練習会を主催し、来た人にアドバイスをしていた
元々コーチができるほどの実力で、教える能力は高かった(ここは素直にすごいと思う)
そのことを知っていたのか?はたまたタイプの男だったから近づきたかったからなのか?
女はこの日の夜に夫をFacebookで探し出しメッセージを送ってきた
団体戦のため女性メンバーを強化したいと考えていた夫は、このメッセージをきっかけに練習会に女を呼ぶようになった
あるとき、練習メンバーを我が家に招いてホームパーティーをすることになった
夫「新しいメンバーだし、さくらにも会って欲しいから呼ぶよ?」
夫にいわれ、特に何も考えずにOKした
こういうことはこれまでもよくあったので、特段気にしなかった
やましい気持ちがない夫は、新しい女の子のメンバーを私に必ず紹介した
私が初めてその女に会った感想は、ヤンキーっぽい顔(きつい印象)・・・カメレオンみたいw
その女はレオンと言った
本人曰く「極度の人見知り」らしく、あまり積極的に話をしなかった
明るい印象はなく、どちらかといえば陰
私も昔からぱっと見、怖い印象を持たれることが多い外見なのは自覚していて、人見知りもあるけど、逆にニコやかに積極的に話すことで怖いと思われないように努力していた
それなのにこの人・・・なんか・・・怖い
けど、見た目で判断される辛さは分かるから、中身は違うのかもしれない
夫が誘う人だからきっと良い子なんだろう
そう思っていた
今思い返せば、このホームパーティーでも、「おかしいな?」と思う事は多々あった
例えば、
私が一生懸命料理を運んだりしていても「手伝います」など一言もなく、夫や周りの男性とずっとしゃべっている、とか
他にも女性がいたけど、話すのは男性とだけ、とか
小さい子供のいる家庭にお邪魔しているのに、子供が寄っていっても全く興味を示さない、とか
一番印象に残っていることは、レオンが座っていた位置
うちにとって一番上座であるソファ
そこはキッチンから最も遠い場所
レオンは来て早々、ソファの奥に陣取り、我が家の膝掛けをかけて座っていた
そして立ち上がることなく、座り続ける
普通、初めてのお宅に伺ったら、すぐ立ち上がれる位置に座らないかな?
しかも鍋だったから、こたつに座って食べている人も多い中、一人デーンとソファに陣取る
膝掛けかけて、動く気まるでありません的な感じ
私が片付けをしているときも微動だにしないレオン
このレオンが後に夫の不倫相手になるなんて想像もしなかった
この時使っていた膝掛けは、見るのも嫌だから捨てたよね